三絃独奏曲「盤渉調」
第1楽章


昭和16年(1941年)4月初旬に作曲された中能島欣一(1904 -1984)の代表作です。『曲名は、本調子の一の糸の高さを十二律の盤渉(ロ音)として定めたことに由来とするもので、楽曲としての性格は雅楽などとは関係がない。この曲は、作曲者の三味線のための作品にとって、一つの新しい傾向の出発点となるものであり、その意義の深さは、箏のための作品における「三つの断章」のそれに匹敵する。〜略 』(中能島欣一作品集 – 徳丸吉彦氏著)


三絃独奏曲 盤渉調 第一楽章(中能島欣一作曲)
演奏:木村伶香能(三絃)*旧姓の木村陽子で掲載されています。
録音:洗足学園音楽大学 伝統音楽デジタルライブラリー(2009年)